特集 老年栄養―高齢者の低栄養,フレイル,サルコペニア
疾患と栄養ケア
誤嚥性肺炎の栄養障害・栄養ケア
海老原 孝枝
1
1杏林大学 医学部高齢医学
キーワード:
病態時間軸
,
誤嚥性肺炎・摂食嚥下障害
,
栄養介入
,
誤嚥予防
Keyword:
病態時間軸
,
誤嚥性肺炎・摂食嚥下障害
,
栄養介入
,
誤嚥予防
pp.227-231
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_227
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Summary
▪誤嚥性肺炎発症者は,低栄養および “やせ” を呈する高齢者が多い.
▪“やせ” および低栄養の原因には,摂食嚥下障害による栄養摂取不良に加え,急性・慢性炎症関連性サルコペニアが背景にあることが判明してきた.
▪栄養介入(+場合によっては運動)は嚥下能力の改善,肺炎再発症の抑制,死亡率低下につながる.
▪上気道防御反射低下から始まり低栄養まで至る誤嚥性肺炎・摂食嚥下障害の病態時間軸上の個々の立ち位置を理解し,適切な予防および治療介入を行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2022