Japanese
English
研究と報告
介護老人保健施設における福村式簡易嚥下分析に基づいた誤嚥対策の肺炎予防効果
Effect of aspiration countermeasures based on simple swallowing analysis on prevention of pneumonia in the nursing home
井出 浩希
1,2
,
工藤 浩
3
,
福村 直毅
4
,
高井 穂乃佳
5
,
洞口 拓也
2
,
冨田 茜
2
,
小森 弘子
6
Hiroki Ide
1,2
,
Hiroshi Kudo
3
,
Naoki Fukumura
4
,
Honoka Takai
5
,
Takuya Horaguchi
2
,
Akane Tomita
2
,
Hiroko Komori
6
1医療法人三紲会
2介護老人保健施設たかはらリハビリテーション科
3国民健康保健飛騨市民病院内科
4健和会病院総合リハビリテーションセンター
5介護老人保健施設たかはら栄養科
6介護老人保健施設たかはら看護科
1Medical Corporation Sansetukai
2Department of Rehabilitation, Nursing Home Takahara
3Department of Internal Medicine, Hida City Hospital
4Department of Rehabilitation Center, Kenwakai Hospital
5Department of Nutrition, Nursing Home Takahara
6Department of Nurse, Nursing Home Takahara
キーワード:
誤嚥性肺炎
,
誤嚥予防
,
介護老人保健施設
Keyword:
誤嚥性肺炎
,
誤嚥予防
,
介護老人保健施設
pp.683-689
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201695
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要旨 【目的】言語聴覚士,摂食・嚥下障害看護認定看護師不在の介護老人保健施設において,福村式簡易嚥下分析(2×4システム)に基づいた誤嚥対策の効果を検討した.【対象および方法】2014年4月1日〜2016年3月31日に介護老人保健施設たかはら(以下,当施設)に入所したのべ199例を対象とした(2014年度104例,2015年度95例).「2×4システムに基づいた誤嚥対策」導入前の2014年度と導入後の2015年度の利用者背景,誤嚥性肺炎による入院数,その他の転帰を診療録より後方視的に検討した.【結果】2014年度と2015年度の利用者背景に有意差はなかった.誤嚥性肺炎による入院数は2014年度7名(7%)から,2015年度0名(0%)と有意に減少した.すべての原因による入院数も2014年度30名(29%)に対し,2015年度10名(11%)と減少した.【結論】当施設における「2×4システムに基づいた誤嚥対策」は入所者の肺炎予防に寄与する可能性が示唆された.
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