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特集 見せましょう! 外科治療における栄養療法の底力
各論
胃外科における栄養療法
Nutritional management in gastrectomy
松井 亮太
1
Ryota MATSUI
1
1がん研究会有明病院消化器センター胃外科
キーワード:
癌患者
,
低栄養診断
,
サルコペニア
,
術後体重減少
,
栄養介入
Keyword:
癌患者
,
低栄養診断
,
サルコペニア
,
術後体重減少
,
栄養介入
pp.451-457
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800040451
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【ポイント】
◆低栄養診断を系統的に行い,対策を講じるには,外来や入院などの各セッティングで適切な評価ツールを用いる必要がある.
◆GLIM基準を用いた栄養評価では,スクリーニングツールを用いて低栄養リスクがある患者を抽出した後に,アセスメントツールを用いた低栄養診断を行う.
◆筋肉量評価は近年,低栄養診断の一部として用いられているが,術前サルコペニアだけでなく術後サルコペニアも術後長期予後を不良にする.
◆胃切除後には術後体重減少と体組成変化が生じやすい時期を認識し,術後補助化学療法による体組成への影響を考慮した栄養介入を検討する.
◆栄養介入を行う場合には,介入を行う目的と期間を明確にし,患者にとって漫然とした介入にならない工夫が必要である.

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