特集 多職種連携による透析医療
3.透析医療における多職種連携―職種別の役割(5)フレイル・サルコペニアを有した高齢透析患者への栄養介入―管理栄養士の役割
小川 晴久
1
1東葛クリニック病院栄養部・管理栄養士
キーワード:
フレイル・サルコペニア
,
エネルギー・たんぱく質不足
,
栄養介入
Keyword:
フレイル・サルコペニア
,
エネルギー・たんぱく質不足
,
栄養介入
pp.272-277
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002070
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透析患者の高齢化に伴う問題として,フレイル・サルコペニア患者の増加がある.フレイル・サルコペニアのおもな要因として,慢性的な「エネルギー・たんぱく質の不足(低栄養)」があり,体内のたんぱく質(筋肉)やエネルギー(体脂肪)が枯渇していく.透析患者の低栄養状態はPEW(protein energy wasting)と定義され,生化学検査,体格(筋肉量・体脂肪量など),食事摂取量などの項目で評価できる.また「エネルギー・たんぱく質の不足(低栄養)」の要因として「栄養教育の不足」「身体機能の低下」「オーラルフレイルの進行」「不適正な透析」等があり,管理栄養士と多職種が連携して栄養介入を行うことが重要である.
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