特集 日頃の感染症診療で気になる疑問2022
診療時の疑問
がん患者の感染症での評価方法
石川 和宏
1
,
森 信好
1
1聖路加国際病院 感染症科
キーワード:
がん
,
感染症
,
発熱性好中球減少症
,
固形腫瘍による解剖学的異常
Keyword:
がん
,
感染症
,
発熱性好中球減少症
,
固形腫瘍による解剖学的異常
pp.213-217
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_213
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Summary
▪免疫不全は,「バリア破綻」「好中球減少」「液性免疫不全」「細胞性免疫不全」の四つのカテゴリーがある.
▪がん患者の感染症においては,診断を適切に行うため,患者の解剖学的異常や免疫不全状態を把握し,最適な治療につなげることが必要である.
▪代表的な感染症として,固形腫瘍患者は「腫瘍閉塞による閉塞性肺炎,肝膿瘍,尿路感染症」などがあり,血液腫瘍患者では「発熱性好中球減少症」があるが減少期間によってアスペルギルスなどの侵襲性真菌症も鑑別となるため注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022