特集 感染症ケアバンドル・チェックリスト
【不明熱および敗血症ケアバンドル・チェックリスト】
好中球減少性不明熱患者の診断・治療
堀之内 秀仁
1
1国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科
キーワード:
発熱性好中球減少症
,
MASCCスコア
,
血液培養
,
経験的治療(エンピリック治療)
Keyword:
発熱性好中球減少症
,
MASCCスコア
,
血液培養
,
経験的治療(エンピリック治療)
pp.565-570
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200581
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
患者:68歳,男性.
主訴:発熱.
現病歴:非Hodgkinリンパ腫(びまん性B細胞リンパ腫)と診断されて入院し,10日前にR-CHOP療法(リツキシマブ,シクロホスファミド,ドキソルビシン,ビンクリスチン,プレドニゾロン)を開始した.悪寒とともに38.5℃の発熱が出現した.
既往歴・合併症:高血圧,脂質代謝異常症.
喫煙歴:なし.
バイタルサイン:意識清明,血圧126/78mmHg,脈拍数96回/分・整,呼吸数18回/分,SpO2 98%(室内気).
身体所見:全身の系統的診察を行ったが,明らかな異常所見は認められなかった.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.