特集 CKD患者を診たら―最近のCKD診療の知見とその活かし方
CKD進行を抑制するためにすべきこと
脂質異常と尿酸の管理
横井 秀基
1
1京都大学大学院医学研究科腎臓内科学
キーワード:
慢性腎臓病
,
心血管イベント
,
スタチン
,
コレステロール
,
尿酸降下薬
Keyword:
慢性腎臓病
,
心血管イベント
,
スタチン
,
コレステロール
,
尿酸降下薬
pp.997-999
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_997
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Summary
▪脂質管理はCKDステージ3の患者では心血管イベントを抑制する.
▪透析患者ではスタチンによる有意な心血管イベント抑制効果は認められていない.
▪CKD患者においてスタチンによる腎機能悪化抑制効果については不明である.
▪脂質管理目標は「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」に準拠する.
▪高尿酸血症はCKD発症のリスクである.
▪高尿酸血症を伴うCKD患者では,尿酸降下治療が腎機能低下の抑制や尿アルブミン排泄量の低下に寄与するという報告がある.
▪血清尿酸値8.0mg/dL以上のCKD患者は尿酸降下療法が推奨されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021