Book Review
IBDの総合鑑別力―病態理解と内視鏡診断
斉藤 裕輔
1
1市立旭川病院 院長
pp.807-807
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_807
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- 文献概要
炎症性腸疾患(広義のIBD,以下IBD)のほとんどは命に関わらない良性疾患であり,また疾患数も格段に多く確定診断が得られないことも多いため,診断はないがしろにされがちである.腫瘍は “診断して切除すればそれで終了” といった面があるため,病態・画像は動かないが,IBDは初期,極期,治癒期,瘢痕期でその病態・画像は激しく動き,さらには初期像や治療の介入,虚血性変化の合併などにより非典型像を呈し,これらの像が混在して出現することもあるため,その画像はきわめて複雑である.そのため,端から画像診断を諦めてしまう輩も多いと思われる.
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