今月の主題 早期胃癌の鑑別診断
綜説
早期胃癌の鑑別診断—内視鏡診断
岡部 治弥
1
,
三井 久三
1
,
広門 一孝
1
,
藤井 道英
2
1九州大学医学部勝木内科
2福岡赤十字病院内科
pp.627-633
発行日 1967年5月25日
Published Date 1967/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200091
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近年,胃疾患診断学の進歩によって,元来病理組織学的に診断されるべき早期胃癌が,術前,臨床診断の段階で,かなり的確に診断されるようになった.その結果,早期胃癌の症例が,次々に発見される一方,術前に早期胃癌を疑われて胃切除が行われる良性病変も,当然増加してきている.
早期胃癌の内視鏡的診断基準については,多くの論文があるので,ここでは,早期胃癌を疑わせる内視鏡所見を呈し,組織学的には良性病変であったわれわれの経験症例を中心に,その内視鏡上の鑑別診断について検討してみたい.
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