特集 すべてがわかるIBDの内視鏡
IBDの内視鏡診断アルゴリズム
岩男 泰
1
1慶應義塾大学病院予防医療センター
キーワード:
炎症性腸疾患
,
鑑別診断
,
腸粘膜
,
消化管内視鏡法
,
アルゴリズム
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Algorithms
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Intestinal Mucosa
pp.168-177
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020163362
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IBDの診断アルゴリズムを解説する。IBDおよびその他の炎症性の腸疾患の診断にあたっては、臨床症状、病歴の問診、血液検査所見、画像検査所見をあわせ総合的な判断が必要である。診断および治療方針の決定の過程で大腸内視鏡は最も有力かつ重要な検査であるが、炎症に伴う多彩な所見のため、内視鏡診断は決して容易ではなく経験を要する分野である。病変の形態、分布、配列などが重要な情報をもたらす。炎症性疾患の診断にあたって、内視鏡医は各疾患が示す細顆粒状の粘膜性状、縦走潰瘍、打ち抜き様潰瘍など、特徴的所見を熟知しておく必要がある。
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