特集 2020年代の内科診療―26テーマの近未来予想
呼吸器内科
[慢性閉塞性肺疾患(COPD)]
生物学的製剤治療の現在地
飯倉 元保
1
1国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
キーワード:
生物学的製剤
,
炎症細胞
,
ケミカルメディエーター
Keyword:
生物学的製剤
,
炎症細胞
,
ケミカルメディエーター
pp.1133-1136
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1133
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Summary
▪慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態に関しては種々の炎症細胞やケミカルメディエーターが関与していることが解明されてきている.
▪気道上皮細胞,好酸球,リンパ球を標的細胞に考え,IL-5,IL-4/13,TSLPなどのケミカルメディエーターに対する生物学的製剤が検討されている.
▪COPDは単一のフェノタイプで規定できるような病態ではないため実臨床で使用できる生物学的製剤はいまだになく,今後の個別化治療の発展に期待したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2021