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特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013
4.皮膚疾患治療のポイント
生物学的製剤2013
Biologics for psoriasis in Japan toward 2013
大槻 マミ太郎
1
Mamitaro OHTSUKI
1
1自治医科大学皮膚科学教室
1Deaprtment of Dermatology, Jichi Medical University, Shimotsuke, Japan
キーワード:
乾癬
,
乾癬性関節炎
,
生物学的製剤
,
TNF-α
,
IL-23
,
IL-17
Keyword:
乾癬
,
乾癬性関節炎
,
生物学的製剤
,
TNF-α
,
IL-23
,
IL-17
pp.94-102
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103621
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要約 2010年より,皮膚科領域でも乾癬に対して生物学的製剤の適用が認められ,抗TNF-α抗体のインフリキシマブとアダリムマブ,抗IL-12/23 p40抗体のウステキヌマブの3剤が使用可能になった.これらの生物学的製剤はいずれも,乾癬性関節炎に対しても適用が認められているが,特にウステキヌマブは世界的にも乾癬にのみ適応を有するユニークな抗体薬剤である.これらの製剤の使用指針と安全対策マニュアル(2011年版)が日本皮膚科学会によって作成され,学会が承認した施設限定で市販後全例調査が進められている.本稿では,これら3剤についてのアップデートな安全性情報を中心に,乾癬の病態と治療の歴史がもたらすセレンディピティ,生物学的製剤の導入基準,選択順位,治療のゴールなどに加えて,現在開発治験が進められている他の製剤についても紹介した.
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