特集 2020年代の内科診療―26テーマの近未来予想
循環器内科
[心不全]
HFrEF,HFpEF:病態ごとの治療戦略
堂垂 大志
1
,
砂山 勉
1
,
末永 祐哉
1
1順天堂大学大学院循環器内科学講座
キーワード:
HFrEF
,
HFpEF
,
フェノタイピング
,
遠隔医療
Keyword:
HFrEF
,
HFpEF
,
フェノタイピング
,
遠隔医療
pp.1137-1139
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1137
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Summary
▪HFrEF(収縮力の低下した心不全)は新規治療薬の登場により治療オプションが増え,患者の病態に即した使い分けが重要となっている.
▪HFpEF(収縮力の保たれた心不全)はHFrEFに効果的であった治療の有効性に乏しく,個別治療のフェノタイピングといった新たな治療戦略の確立が求められている.
▪新規肺動脈圧モニタリングデバイスCardioMEMSTM HF system等の活用,予防医学,再生医療,precision medicineの発達により今後心不全診療はさらに多様化していくと予想される.
© Nankodo Co., Ltd., 2021