Japanese
English
実践講座 関節リウマチ診療の進歩・2
生物学的製剤
TNF inhibitor(infliximab and etanercept)in the treatment of rheumatoid arthritis.
名和田 雅夫
1
,
齋藤 和義
1
,
田中 良哉
1
Masao Nawata
1
,
Kazuyoshi Saito
1
,
Yoshiya Tanaka
1
1産業医科大学第一内科学講座
1First Department of Internal Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
インフリキシマブ
,
エタネルセプト
,
TNF
Keyword:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
インフリキシマブ
,
エタネルセプト
,
TNF
pp.153-157
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101179
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はじめに
関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)の治療目標は疾患制御と関節破壊の進展抑制であり,メトトレキサート(MTX)を中心とした抗リウマチ薬による治療を基本とする.2002年の米国リウマチ学会(ACR)の治療ガイドラインでも,RAと診断して3か月以内にMTXを中心とした治療の開始を勧告している1).しかし,抗リウマチ薬に抵抗する症例も少なくなく,関節破壊進行抑制は十分ではなく,副作用の問題も山積する.これに対して,RAの病態形成過程において,中心的な役割を担う腫瘍壊死因子(TNF)-αを標的とした生物学的製剤は,疾患制御および関節破壊抑制効果をもたしつつある2).
本稿では,わが国ですでにRAに適応承認されている生物学的製剤のTNF阻害療法である抗TNF-αキメラ抗体インフリキシマブと可溶性TNF受容体Ig融合蛋白質エタネルセプトについて概説する.
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