特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第9章 血液
慢性リンパ性白血病
三井 健揮
1
1公立碓氷病院
pp.902-904
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_902
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慢性リンパ性白血病(chronic lymphocytic leukemia:CLL)は末梢血,骨髄,リンパ節,脾臓に成熟B細胞が腫瘍性に増加する疾患である.CLLの多くは緩徐な経過を示すが,一部に進行が速く予後不良のものがみられ,不均一な腫瘍であることが知られている.CLLは本邦ではまれであり,患者の多くは65歳以上で,その発症率は0.4人/10万人,欧米の約1/10といわれている.偶然,血液検査で白血球増加が見つかり診断されることが多い.病期が進行するとリンパ節腫脹,肝脾腫,血球減少が認められる.
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