今月の主題 血液腫瘍はどこまで治し得るのか
長期コントロール可能な血液腫瘍
慢性リンパ性白血病
青木 定夫
1
1新潟大学保健管理センター・医歯学総合病院第1内科
pp.1155-1159
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101287
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ポイント
慢性リンパ性白血病はCD5, CD23陽性の成熟小型Bリンパ球の腫瘍性増殖性疾患である.
経過は緩徐ですぐに治療が必要でない場合が多いが,治癒を得ることも難しい.
治療はプリンアナログの一つのフルダラビンの単独療法が第一選択である.
二つのsubgroupに分けられ,白血病細胞の体細胞変異のないもの,細胞質内ZAP-70陽性例の予後が悪い.
染色体異常では17p-,11q-をもつものの予後が悪く,13q-では予後が良い.
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