特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第6章 膠原病・免疫・アレルギー
強皮症
川口 鎮司
1
1東京女子医科大学膠原病リウマチ内科
pp.770-772
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_770
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診断基準
全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)は,皮膚硬化を特徴とする原因不明の結合組織疾患である.従来,皮膚の硬化があり,そのほかに種々の内臓病変や血管障害が生じると考えられていた.しかしながら,近年,皮膚硬化が軽度あるいはない状態でも,SSc特異的自己抗体が出現し,重症の血管障害を呈する病態が存在することがわかってきた.1980年の米国リウマチ学会(American College of Rheumatology:ACR)の分類基準1)(表1)では診断できない1群があり,その基準の見直しが必要であるとされてきた.
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