特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第6章 膠原病・免疫・アレルギー
多発性筋炎・皮膚筋炎
川口 鎮司
1
1東京女子医科大学膠原病リウマチ内科
pp.773-776
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_773
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診断基準
多発性筋炎(polymyositis:PM)と皮膚筋炎(dermatomyositis:DM)は,1975年のBohan and Peterの分類基準が長期にわたり用いられて診断が行われてきた.しかし,近年,筋症状がほとんどない無筋症性皮膚筋炎(amyopathic dermatomyositis:ADM)が報告され,炎症性筋症に特異的な自己抗体が多く発見されるにいたり,新たな分類基準が提唱されることとなった.2016年に厚生労働省指定難病としての認定基準として日本独自の分類基準が提唱され,2020年に小児も含めた基準に改定されている(表1).
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