特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第2章 消化器
膵囊胞性腫瘍
祖父尼 淳
1
,
土屋 貴愛
1
,
糸井 隆夫
1
1東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野
pp.599-601
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_599
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近年,画像診断の進歩および健康増進への関心の高まりから日常臨床において膵囊胞性病変に遭遇する機会が増えている.とくに健康診断や人間ドックで行われる画像検査,あるいは他疾患の精査・経過観察で行われる画像検査などによって偶発的に診断される無症候性膵囊胞性病変は増加の一途をたどっている.「膵癌診療ガイドライン2019年版」1)においても,膵囊胞性病変は,早期診断が困難な膵がんの高危険群であるとともに膵がんの間接所見の可能性もあることから,その認知度が高まっている.
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