特集 糖尿病診療2021:日常的に包括的診療を行うために
糖尿病の治療
薬物療法の最新知見 ⑥:チアゾリジン薬
原井 望
1
,
森 保道
1
1虎の門病院内分泌代謝科
キーワード:
PPARγ
,
インスリン抵抗性
,
大血管症抑制
,
膀胱がんリスク
Keyword:
PPARγ
,
インスリン抵抗性
,
大血管症抑制
,
膀胱がんリスク
pp.399-404
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_399
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Summary
▪チアゾリジン薬は,PPARγを活性化しインスリン抵抗性を改善させる.
▪インスリン抵抗性を有する2型糖尿病患者によい適応である.
▪大血管症や動脈硬化,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に対する有効性が報告されている.
▪特徴的な副作用として浮腫,体重増加,心不全,骨折が報告されている.
▪膀胱がんのリスクの上昇について,現時点では明確な結論が出ていない.
© Nankodo Co., Ltd., 2021