特集 糖尿病診療2021:日常的に包括的診療を行うために
糖尿病の治療
改訂版食事療法
三井 理瑛
1
1聖路加国際病院内分泌代謝科
キーワード:
目標体重
,
個別化
,
エネルギー係数
Keyword:
目標体重
,
個別化
,
エネルギー係数
pp.371-373
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_371
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Summary
▪2型糖尿病の発症・進展の抑制に対する生活習慣への介入は有効性が示されており,食事療法はその中心である.
▪日本糖尿病学会による糖尿病診療ガイドラインが2019年に改訂され,今までのような一律な食事指導ではなく,食生活や生活様式の多様化を踏まえ,個々の患者に応じた柔軟な対応の必要性が示された.
▪身長と体重,活動量による一律な総エネルギー摂取量の設定が削除され,年齢,病態,身体活動量などによって個別化した「目標体重」と「身体活動レベルと病態によるエネルギー係数」によって総エネルギー摂取量の目安を設定し,患者のアドヒアランスや代謝状態の変化を踏まえて適宜変更することが推奨された.
© Nankodo Co., Ltd., 2021