特集 非がん疾患に対する緩和ケア
疾患別の特性
神経難病
-ALS,PDおよびその関連疾患,多系統萎縮症,多発性硬化症
中島 孝
1
1国立病院機構新潟病院脳神経内科
キーワード:
神経難病
,
SEIQoL-DW
,
日本語版DRS
Keyword:
神経難病
,
SEIQoL-DW
,
日本語版DRS
pp.239-244
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_239
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Summary
▪神経難病は現時点では治癒することはないため,診断時点からの診療はすべて緩和ケアであり,がんと非がんの緩和ケアは考え方として同じであるが,疾患ごとの特徴と病期により,症状コントロール法は異なる.
▪神経難病領域では,リハビリテーションアプローチ,栄養管理としての胃瘻栄養が特徴的なポイントとなる.
▪筋萎縮性側索硬化症(ALS)の呼吸筋麻痺は症例ごとに病変の波及順序が異なり,病理学的なエンドステージではないため,呼吸リハビリテーションや陽圧換気療法により,緩和ケアとしてQOL向上が可能となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021