特集 COVID-19に正しく立ち向かうために
Overview
PCR検査を理解するために
守屋 章成
1
1名古屋検疫所 中部空港検疫所支所 検疫衛生課 空港検疫医療管理官
キーワード:
PCR
,
感度
,
特異度
,
核酸増幅検査
,
偽陰性
,
偽陽性
,
検査前確率
,
検査後確率
Keyword:
PCR
,
感度
,
特異度
,
核酸増幅検査
,
偽陰性
,
偽陽性
,
検査前確率
,
検査後確率
pp.17-22
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_17
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Summary
▪PCR法に代表される核酸増幅検査法は,技術的には鋭敏な検査であるが,臨床的な気道検体では偽陰性が避けられない.
▪理論的には偽陽性はないとされるが,現実にはヒューマンエラーによる偽陽性が起こり得る.
▪COVID-19に対してPCR検査を行う際には,偽陰性・偽陽性があることを大前提として,検査前確率の見積もりと検査後確率の適切な評価が不可欠である.
▪検査結果だけに振り回されることなく,確率論的に検討する姿勢を大切にしたい.
© Nankodo Co., Ltd., 2021