Japanese
English
今月の特集2 実は増えている“梅毒”
梅毒検査法の現状
Up-to-date laboratory diagnosis for syphilis
行正 信康
1
,
十良澤 勝雄
2
,
福地 邦彦
3
1香川県立保健医療大学保健医療学部臨床検査学科
2昭和大学藤が丘病院臨床病理検査室
3昭和大学病院臨床病理診断科
キーワード:
梅毒血清反応
,
脂質抗原
,
カルジオリピン
,
T.p.(Treponema pallidum subsp. pallidum)抗原
,
偽陽性
,
偽陰性
Keyword:
梅毒血清反応
,
脂質抗原
,
カルジオリピン
,
T.p.(Treponema pallidum subsp. pallidum)抗原
,
偽陽性
,
偽陰性
pp.176-182
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201512
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●梅毒の診断は,病原体T.p.(Treponema pallidum subsp. pallidum)に感染することで産生される抗体を検出する,梅毒血清反応が用いられる.
●梅毒血清反応は,脂質であるカルジオリピンを抗原とする非特異的な検査法と,T.p.を抗原とする特異的な方法を組み合わせて実施する.
●感染症関連の抗体検出検査であるため,ウインドウピリオド,偽陽性・偽陰性の発生など,各種検査法の特性を理解して判断する必要がある.
●梅毒血清反応は,用手法から自動化法への移行が急速に進み,多数の診断薬が認可されている.しかし,標準化の点において種々の問題点が解決されているとはいえない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.