特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第11章 腎・尿路系
慢性糸球体腎炎におけるrituximab:使い方のコツとメリット
森山 能仁
1
1東京女子医科大学腎臓内科
キーワード:
rituximab
,
難治性ネフローゼ症候群
,
寛解
Keyword:
rituximab
,
難治性ネフローゼ症候群
,
寛解
pp.631-634
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_631
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Summary
・近年rituximabを含む生物学的製剤の腎疾患に対する適応が拡大している.
・rituximabはANCA関連血管炎と難治性ネフローゼ症候群に保険適用がある.
・rituximabのB細胞の枯渇効果は約半年間持続するため,約半年に1回の投与で難治性ネフローゼ症候群の再発抑制が可能である.
・rituximab投与により難治性ネフローゼ症候群のステロイドや免疫抑制薬の中止,副作用の軽減に有効であり,医療経済面においてもメリットが得られる.
・その他の糸球体腎炎に関しては今後の大規模臨床研究などの結果が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2020