特集 造血器腫瘍
ひとくちメモ
Rituximab
加藤 淳
1
1順天堂大学医学部血液内科
pp.1484
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905265
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Rituximab (商品名リツキサン)は米国のIDEC社とGenentech社により共同開発されたマウス-ヒトキメラ型抗CD20モノクロナル抗体で,可変部(Fab部分,CD20結合部位)はマウス,定常部(Fc部分)はヒトIgG1で構成され,B細胞リンパ腫や自己免疫疾患に対する新しい治療法(抗体療法)を担う有力な抗体として近年注目されている.現在わが国では,CD20陽性の低悪性度または濾胞性B細胞リンパ腫とマントル細胞リンパ腫に適応が認められている.
CD20はlate pre-B細胞から形質細胞に至る前段階までのB細胞に特異的に発現する細胞膜蛋白であり,カルシウムチャンネル複合体を形成するか,またはそれを調節する機能を持ち,B細胞の活性化,分化,増殖に関与することが知られている.
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