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教育講座
関節リウマチの治療update
Treatment Update on Rheumatoid Arthritis
守田 吉孝
1
Yoshitaka Morita
1
1川崎医科大学リウマチ・膠原病学
キーワード:
関節リウマチ
,
メトトレキサート
,
IL-6阻害薬
,
抗RANKL抗体
,
リンパ増殖性疾患
Keyword:
関節リウマチ
,
メトトレキサート
,
IL-6阻害薬
,
抗RANKL抗体
,
リンパ増殖性疾患
pp.334-339
発行日 2018年4月18日
Published Date 2018/4/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
はじめに
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は,抗CCP抗体に代表されるシトルリン化蛋白に対する自己抗体の出現を特徴とし,罹患関節での持続的炎症と破骨細胞の活性化により,軟骨・骨破壊をきたす疾患である.以前は患者の多くがADLの制限を余儀なくされ,生命予後も悪かった.しかし,過去15年間で治療法は劇的に変化し,疾患予後は著しく改善した.その一方,治療薬が多様となり,非専門医にとって治療の敷居が高くなったことも事実である.本稿では,2017年6月9日の第54回日本リハビリテーション医学会学術集会における教育講演の内容をもとに,最近のリウマチ治療薬の分類,注意していただきたい使用上のポイント,近年特に注目されているRAの合併症(呼吸器合併症とリンパ増殖性疾患)について概説する.講演後の2017年後半,新たに3つの薬剤(JAK阻害薬のバリシチニブ,抗RANKL抗体のデノスマブ,抗IL-6受容体抗体のサリルマブ)がRAの治療薬に加わることとなった.この3剤についても本稿の内容に加える.
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