特集 知っておくべき!モノクロな薬たち(注:モノクローナル抗体の話ですよ〜)
【第1部 あなたもよく使うモノクロな薬たち(非腫瘍性疾患)】
❶関節リウマチに使用するモノクローナル抗体—インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブ、セルトリズマブ ペゴル、インフリキシマブとアダリムマブのバイオシミラー、トシリズマブ、サリルマブ
蓑田 正祐
1
1諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科
キーワード:
関節リウマチ
,
TNFα阻害薬
,
IL-6阻害薬
Keyword:
関節リウマチ
,
TNFα阻害薬
,
IL-6阻害薬
pp.650-655
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204315
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CASE 1
患者:56歳、女性。受診4カ月前、両手指中心に関節痛を自覚し、関節リウマチを疑われて紹介受診し、Disease Activity Score 28[DAS 28(ESR)]が5.34と、高疾患活動性の関節リウマチと診断される。
B型ならびにC型肝炎ウイルスの既感染でないことを確認し、メトトレキサート(methotrexate:MTX、メトトレキセート®)の内服開始。その後増量するも、依然として高疾患活動性であり、MTXに加え、インフリキシマブ(レミケード®)を導入する方針となった。リンパ球数・IgG潜在性結核の有無を、病歴、胸部画像、QuantiFERON®で評価した後、レミケード®投与を開始した。その後、疾患活動性は低下して寛解に至り、以後8週間隔投与で低疾患活動性から寛解を維持している。
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