特集 2019年の白血病診療―新たな武器を上手に活用するために
Overview
白血病に対する新規低分子治療薬
山内 高弘
1
1福井大学血液・腫瘍内科
キーワード:
白血病
,
FLT3阻害薬
,
Bcl-2阻害薬
,
IDH阻害薬
Keyword:
白血病
,
FLT3阻害薬
,
Bcl-2阻害薬
,
IDH阻害薬
pp.2043-2049
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2043
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Summary
▪急性骨髄性白血病では,米国において2017年から立て続けにFLT3阻害薬midostaurin/gilteritinib,IDH1/2阻害薬ivosidenib/enasidenib,リポ化製剤CPX351,SMO阻害薬glasdegib,Bcl-2阻害薬venetoclax,さらにgemtuzumab ozogamicinが承認されるにいたった.
▪本邦ではgilteritinibが2018年に発売となり,ほかの多くも現在治験が進行中である.
▪急性リンパ性白血病では,抗体薬物複合体inotuzumab ozogamicin,二重特異性T細胞誘導抗体blinatumomab,CAR-T細胞療法tisagenlecleucelが本邦で発売となった.
▪慢性骨髄性白血病では,アロステリック阻害薬ABL001(asciminib)が臨床試験にて検討されている.
▪慢性リンパ性白血病ではbenetoclax,BTK阻害薬ibrutinibが治療成績を向上させ,本邦でもibrutinibはすでに使用可能となった.
© Nankodo Co., Ltd., 2019