特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
巻頭トピックス
糖尿病患者の食事療法は変わるのか
佐藤 博亮
1
,
綿田 裕孝
1
1順天堂大学大学院代謝内分泌内科学
キーワード:
総エネルギー摂取量の設定
,
蛋白質摂取量
,
フレイル・サルコペニア
,
糖尿病性腎症
Keyword:
総エネルギー摂取量の設定
,
蛋白質摂取量
,
フレイル・サルコペニア
,
糖尿病性腎症
pp.367-370
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_367
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Summary
・食事療法は運動療法と並んで糖尿病の基本療法の柱であり,総エネルギー量の適正化は非常に重要である.
・「糖尿病診療ガイドライン」が2019年に改訂され,食事療法についても変更された.
・総エネルギー摂取量は,目標体重とエネルギー係数から算出されるが,目標体重の設定やエネルギー係数の定義が変更になり,おおむね総エネルギー摂取量が増加する傾向になった.
・肥満の体重減少の目標が5%から3%に変更になった.
・高齢者では,フレイル・サルコペニアや栄養障害などの予防のために,総エネルギー量や蛋白質摂取量の設定が増加する傾向になった.
© Nankodo Co., Ltd., 2020