特集 大きく進歩した造血器腫瘍の診断と治療
CAR-T細胞療法
後藤 秀樹
1
1北海道大学病院 血液内科
キーワード:
腫瘍再発
,
神経系疾患
,
白血球分離
,
養子免疫療法
,
T細胞
,
組換え融合タンパク質
,
造血器腫瘍
,
第I相試験
,
第II相試験
,
サイトカイン放出症候群
,
キメラ抗原受容体
Keyword:
Hematologic Neoplasms
,
Immunotherapy, Adoptive
,
Clinical Trials, Phase II as Topic
,
Clinical Trials, Phase I as Topic
,
Cytokine Release Syndrome
,
Leukapheresis
,
Receptors, Chimeric Antigen
,
Nervous System Diseases
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
T-Lymphocytes
,
Recombinant Fusion Proteins
pp.843-847
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021232226
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<Headline>1 2019年以降、遺伝子改変T細胞療法の1つであるキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法が、B細胞急性リンパ性白血病(B-ALL)やびまん性大細胞型リンパ腫(DLBCL)に対して日常診療で使えるようになった。2 CAR-T投与後早期の特徴的な有害事象としてサイトカイン放出症候群(CRS)や神経学的有害事象(ICANS)があり、時に重篤となるため適切なマネジメントが求められる。3 大規模臨床試験の結果、CAR-T療法は従来の治療法で疾患コントロールが得られなかった、もしくは再発した血液悪性腫瘍患者の一部に対し高い有効性を示している。
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