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巻頭トピックス
保険収載された肺がん診療における遺伝子パネル検査とテイラーメイド治療
廣瀬 敬
1
1日本医科大学多摩永山病院呼吸器・腫瘍内科
キーワード:
遺伝子パネル検査
,
コンパニオン診断薬
,
分子標的治療薬
Keyword:
遺伝子パネル検査
,
コンパニオン診断薬
,
分子標的治療薬
pp.330-332
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_330
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Summary
・進行非小細胞肺がんの薬物治療を決定するためには,がん組織検体でのEGFR遺伝子変異,ALK遺伝子転座,ROS1遺伝子転座,BRAF遺伝子変異の検査が必要である.
・ドライバー遺伝子陽性肺がんに対し,各々の分子標的治療薬によるテイラーメイド治療は抗がん薬治療に比べ有効性が高く,標準治療である.
・従来の単一遺伝子検査法を複数行う方法から,複数のバイオマーカーを一度に解析できる次世代シークエンサーを用いたがん遺伝子パネル検査へ移行した.
・オンコマインシステムは,非小細胞肺がんに対するマルチプレックスコンパニオン診断薬である.
・FoundationOne,NCCオンコパネルは,がんゲノムプロファイリング機能を有し,標準治療がない,あるいは終了した進行固形がん患者の治療選択に有用である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020