特集 喘息とCOPD
知っておいてほしいサブタイプと肺の併存疾患
重症喘息
新実 彰男
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学
キーワード:
重症喘息
,
フェノタイプ
,
併存症
,
抗体製剤
Keyword:
重症喘息
,
フェノタイプ
,
併存症
,
抗体製剤
pp.1357-1361
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1357
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Summary
▪重症喘息とは,最適の標準的治療を行い,服薬が遵守され,悪化要因・併存症への対応が十分に行えていてもコントロール不良であったり,治療のステップダウンによってコントロールが悪化する喘息を指す.
▪臨床的指標(アトピー,呼吸機能など)による重症喘息のフェノタイプ分類が報告されている.
▪重症喘息の治療はフェノタイプや遺伝子学・分子生物学的機序に基づくエンドタイプに基づいて選択するのが基本である.本邦では現在4種類の抗体製剤と気管支熱形成術/サーモプラスティが選択肢となる.
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