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第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
注目の話題
気管支サーモプラスティ
-――評価と課題
Bronchial thermoplasty
佐野 安希子
1
,
東田 有智
1
Akiko SANO
1
,
Yuji TOHDA
1
1近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科
キーワード:
重症喘息
,
気道平滑筋
,
フェノタイプ
Keyword:
重症喘息
,
気道平滑筋
,
フェノタイプ
pp.130-133
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28101130
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気管支サーモプラスティ(BT)は,気道平滑筋を標的として気管支鏡下で行う非薬物的治療である.大規模臨床試験によって,増悪抑制やQOL(quality of life)の改善が臨床効果として確立され,その効果と安全性は10年間の長期にわたって示されている.直接的作用によって肥厚した気道平滑筋のボリュームを減量させる効果から,リモデリングの改善や進行予防が期待される治療であるが,それだけにとどまらない治療有効性のメカニズムが解明されつつある.現状のガイドラインでは,Th2 lowの症例や生物学的製剤で効果不十分な症例に対する治療オプションと位置づけられているが,最近の研究では,異なるフェノタイプの患者にもBT治療の選択肢が広がる可能性が示唆されている.
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