特集 抗菌薬選択の実際―AMR(薬剤耐性)対策は日々の診療から
感染臓器・器官と起因菌を整理し,抗菌薬治療を考える
《医療関連感染症》
カテーテル関連血流感染症
松尾 貴公
1
,
森 信好
1
Takahiro MATSUO
1
,
Nobuyoshi MORI
1
1聖路加国際病院感染症科
キーワード:
CLABSI
,
CRBSI
,
DTP
Keyword:
CLABSI
,
CRBSI
,
DTP
pp.75-80
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_75
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Summary
▪カテーテル関連血流感染症は院内感染のなかでもとくに頻度が高く,適切な治療がなされないと死亡率が高く,患者予後あるいは医療経済の視点からみてもインパクトが大きい.
▪合併症として感染性心内膜炎や椎体炎などの合併症も少なくはなく,早期診断・治療が必要である.
▪本稿では2009年の米国感染症学会ガイドラインに基づき主に診断,治療戦略に関して重要な点を振り返った後に,ここ数年注目を浴びている抗菌薬ロック療法に関しても記載する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018