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今月の特集2 人工物感染症
カテーテル関連血流感染症
Catheter-related bloodstream infections(CRBSI)
菊池 航紀
1
1手稲渓仁会病院感染症科
キーワード:
differential time to positivity
,
DPT
,
カテーテル先端培養
,
ロールプレート法
,
内腔洗浄法
,
改良Brun-Buisson法
Keyword:
differential time to positivity
,
DPT
,
カテーテル先端培養
,
ロールプレート法
,
内腔洗浄法
,
改良Brun-Buisson法
pp.168-173
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203523
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Point
●血管内カテーテル挿入患者の発熱時にはカテーテル関連血流感染症(CRBSI)を疑う.局所所見があればCRBSIの特異度は高いが,感度が低いため,局所所見を認めない場合にCRBSIを除外してはならない.
●カテーテル先端培養は,定性的液体培養だけではなく,半定量・定量培養を組み合わせ,必ず血液培養も同時に採取する.
●カテーテル抜去不可の場合,血管内カテーテルからの逆血と末梢血から血液培養を採取し,その陽性となる時間差(DPT)が2時間以上あれば,CRBSIの代替診断となる.
●CRBSIの治療は,カテーテルの抜去と抗菌薬である.同時に播種病巣の評価を行いつつ,血液培養・カテーテル先端培養のGram染色・培養経過に合わせて抗菌薬を適宜見直す.
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