特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
H.内分泌・代謝科へコンサルト
7.無月経,更年期障害
宮尾 益理子
1
1アットホーム表参道クリニック
pp.640-644
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_640
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初経前,妊娠,産褥,授乳期,閉経以降の生理的無月経と,病的無月経に分類される.病的無月経には,通常平均12歳で始まる初経が15歳を過ぎても発来をしない原発性無月経と,これまであった月経が3ヵ月以上停止した続発性無月経がある.原発性無月経では,子宮や卵巣の先天的異常を伴う場合が多く,婦人科への紹介が必要となる.一方,続発性無月経では,障害部位(原因)別分類を試みる(表1).全身性疾患や心因性(ストレスなど)や薬剤性,体重減少などに対する初期のアプローチで再開しない場合,腫瘍を含め,より専門的な治療が必要な場合には,婦人科や内科(内分泌・代謝科),脳外科などへの紹介が必要となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018