特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
H.内分泌・代謝科へコンサルト
6.内分泌精査目的 ③(低Ca血症)
福本 誠二
1
1徳島大学藤井節郎記念医科学センター
pp.638-639
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_638
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血中Ca濃度は,腸管からのCa吸収,腎尿細管でのCa再吸収,および骨中のCaとの平衡により維持されている.またCa調節ホルモンである副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)と1,25-水酸化ビタミン[1,25(OH)2D]は,これらの臓器に作用することにより,血中Ca濃度を上昇させるように機能している.すなわち,PTHは主に骨吸収と腎遠位尿細管Ca再吸収を,1,25(OH)2Dは腸管Ca吸収と腎遠位尿細管Ca再吸収を亢進させる.したがってPTHや1,25(OH)2Dの作用障害,あるいは骨や軟部組織へのCaの沈着により低Ca血症が惹起される(表1).
© Nankodo Co., Ltd., 2018