特集 じっくりじんわり神経診察―実臨床での胆力をつけるために
疾患に応じた神経診察
Parkinson症候群
王子 悠
1
,
下 泰司
1
,
服部 信孝
1
Yutaka OJI
1
,
Yasushi SHIMO
1
,
Nobutaka HATTORI
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科
キーワード:
パーキンソニズム
,
Parkinson病
,
二次性パーキンソニズム
,
症候性パーキンソニズム
Keyword:
パーキンソニズム
,
Parkinson病
,
二次性パーキンソニズム
,
症候性パーキンソニズム
pp.1161-1167
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1161
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Summary
▪Parkinson症候群はパーキンソニズムをきたす疾患の総称である.
▪特発性Parkinson病のほかに二次性パーキンソニズムや症候性パーキンソニズムがあり,進行経過や予後,治療法が異なる場合があるため鑑別診断が重要である.
▪最近のパーキンソニズムの定義は運動緩慢に加え静止時振戦,筋強剛のどちらか,もしくは両方を示すことである.
▪運動緩慢は日常に関する動作のスピードの低下について問診する.
▪振戦は静止時振戦,姿勢時振戦,動作時振戦のいずれを呈しているかに注目する.
▪発症早期から姿勢反射異常が出現している場合には,Parkinson病以外のParkinson症候群を示唆することがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018