内科医がおさえておくべきパーキンソン病診療のポイント パーキンソン病とパーキンソン症候群の鑑別のための検査
パーキンソン病および診断パーキンソン症候群のバイオマーカー(血液・髄液)
笠井 高士
1
,
徳田 隆彦
1京都府立医科大学 大学院医学研究科神経内科学
キーワード:
生物学的マーカー
,
血液化学分析
,
質量分析
,
髄液
,
Parkinson病
,
Tau Proteins
,
パーキンソニズム
,
Alpha-Synuclein
,
髄液検査
,
Amyloid Beta-Protein (1-42)
Keyword:
Blood Chemical Analysis
,
Cerebrospinal Fluid
,
Parkinson Disease
,
Mass Spectrometry
,
Biomarkers
,
tau Proteins
,
Parkinsonian Disorders
,
alpha-Synuclein
,
Amyloid Beta-protein (1-42)
pp.251-254
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016309845
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
パーキンソン病のバイオマーカーは,その早期診断および発症前診断にとって重要である.候補分子解析研究においては,脳脊髄液中α-シヌクレイン関連蛋白がもっとも注目されている分子である.しかしながら,これまで報告されたバイオマーカーは単独で臨床診断が可能であるというレベルには達していない.bead-based flow cytometric assayを用いた多項目同時測定は,こうした問題を解決し,診断精度を向上させると期待されている.さらに,近年では上述の多項目同時測定技術,またはomics解析技術を用いた網羅的な蛋白分子・転写産物・代謝産物の解析が成果を上げつつある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016