特集 じっくりじんわり神経診察―実臨床での胆力をつけるために
疾患に応じた神経診察
てんかん
神 一敬
1
Kazutaka JIN
1
1東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野
キーワード:
問診
,
病歴聴取
,
てんかん発作型
,
側方徴候
Keyword:
問診
,
病歴聴取
,
てんかん発作型
,
側方徴候
pp.1157-1160
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1157
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Summary
▪てんかんは,有病率が約0.5~1%のcommon diseaseである.
▪何らかの発作性エピソードを訴える患者は,てんかんを疑う必要がある.まず,てんかん以外の緊急を要する疾患の鑑別を優先すべきであるが,それらが鑑別されたら問診により詳細な病歴を聴取する.
▪てんかん発作は,通常,発作の始まり(オン)および終わり(オフ)がはっきりしている,症状がステレオタイプで,毎回同じパターンを繰り返す,持続時間は秒単位~分単位であるといった特徴がある.
▪てんかん診断で最も重要なのは,時間をかけた問診による詳細な病歴聴取である.
▪病歴聴取で得られた情報から「発作型」を推測する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018