特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
領域別消化管治療薬の使い方
《下部消化管領域》
潰瘍性大腸炎治療における5-アミノサリチル酸製剤
松岡 克善
1
Katsuyoshi MATSUOKA
1
1東京医科歯科大学消化器内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
5-アミノサリチル酸(5-ASA)
,
メサラジン
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
5-アミノサリチル酸(5-ASA)
,
メサラジン
pp.281-285
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_281
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Summary
▪5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤は軽症~中等症の潰瘍性大腸炎において,寛解導入から維持まで使用できる基本治療薬である.
▪寛解導入においては最大用量を用いることが重要である.
▪寛解維持に5-ASA製剤を用いる場合は,服薬遵守が最も重要である.
▪服薬遵守のためには1日1回投与が有効である.
▪副作用として,5-ASA製剤に対する過敏症があり,投与初期に潰瘍性大腸炎の増悪に似た症状を引き起こすことがある.
▪長期投与により,まれに間質性腎炎を引き起こすことがあるので注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018