特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
領域別消化管治療薬の使い方
《上部消化管領域》
プロトンポンプ阻害薬(P-CABを除く)
小池 智幸
1
,
阿部 泰明
1
,
菊池 弘樹
1
,
正宗 淳
1
,
下瀬川 徹
1
Tomoyuki KOIKE
1
,
Yasuaki ABE
1
,
Hiroki KIKUCHI
1
,
Atsushi MASAMUNE
1
,
Tooru SHIMOSEGAWA
1
1東北大学病院消化器内科
キーワード:
プロトンポンプ阻害薬(PPI)
,
胃食道逆流症(GERD)
,
長期投与
,
副作用
Keyword:
プロトンポンプ阻害薬(PPI)
,
胃食道逆流症(GERD)
,
長期投与
,
副作用
pp.215-222
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_215
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Summary
▪プロトンポンプ阻害薬(PPI)は,その強い酸分泌抑制力により,胃食道逆流症(GERD)や消化性潰瘍など酸関連疾患に対する治療薬として,各種ガイドラインにて第一選択薬として推奨され,日常臨床で幅広く使用されている.
▪近年,GERDの維持療法におけるPPI使用に関するさまざまな副作用の報告が散見されるが,基本的にはその安全性は高いことが明らかになっている.
▪しかしながら,副作用や薬剤相互作用の問題も完全には否定できず,PPIに関しても薬剤投与の基本姿勢である必要に応じた最小限の用量で使用することが大切であることはいうまでもない.
© Nankodo Co., Ltd., 2018