特集 肝臓病学の未来―ウイルス性肝炎から脂肪肝と肝がんの時代へ
NAFLD/NASH
かかりつけ患者の2型糖尿病をみたらどうするか
多田 俊史
1
,
豊田 秀徳
1
,
熊田 卓
2
,
平岡 淳
3
,
狩山 和也
4
1大垣市民病院消化器内科
2岐阜協立大学看護学部
3愛媛県立中央病院消化器病センター
4岡山市立市民病院消化器内科
キーワード:
NAFLD
,
糖尿病
,
肝線維化
Keyword:
NAFLD
,
糖尿病
,
肝線維化
pp.1121-1124
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1121
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Summary
▪NAFLDの予後予測には,肝線維化進行度の評価が重要である.
▪肝線維化の評価には,FIB-4 indexなどのスコアリングシステムが簡便で有用である.
▪糖尿病はNAFLDの肝線維化進行の危険因子の一つである.
▪高齢,FIB-4 index高値は糖尿病例における肝細胞がんの危険因子である.
▪非肥満例であっても,脂肪肝を有する症例はより厳密な生活習慣の改善などが必要である.
▪ASTおよび血小板の組み合わせでも,肝細胞がん危険群を絞り込める可能性がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019