特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
Overview
NAFLD/NASHの疫学と概念
高橋 宏和
1,2,3
,
江口 有一郎
2,3
Hirokazu TAKAHASHI
1,2,3
,
Yuichiro EGUCHI
2,3
1佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科
2佐賀大学附属病院肝疾患センター
3JSG-NAFLD
キーワード:
肝線維化
,
疫学
,
肥満NAFLD
,
非肥満NAFLD
Keyword:
肝線維化
,
疫学
,
肥満NAFLD
,
非肥満NAFLD
pp.1265-1269
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1265
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Summary
▪NASHは,病理診断によって診断される肥満やメタボリックシンドロームを背景とした慢性肝疾患である.
▪ballooningを必須とするNASHの診断にかかわらず,病理学的肝線維化がNAFLDの予後に最も影響を与える所見であり,新たなNAFLDの枠組みが検討されつつある.
▪NAFLDの有病率には地域差,人種差がある.本邦では20~30%であり,増加傾向であると考えられている.
▪非肥満NAFLD/NASHはとくにアジアからの報告が目立ち,NAFLDの8~25%に存在すると考えられている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018