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特集 GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬――非臨床・臨床のエビデンスと実臨床における注意点
NAFLD/NASH合併糖尿病に対する非臨床・臨床のエビデンス
Non-clinical and clinical evidence for NAFLD/NASH with diabetes
竹下 有美枝
1
,
篁 俊成
1
Yumie TAKESHITA
1
,
Toshinari TAKAMURA
1
1金沢大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学分野
キーワード:
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
,
糖尿病治療薬
,
肝線維化
Keyword:
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
,
糖尿病治療薬
,
肝線維化
pp.977-980
発行日 2024年3月23日
Published Date 2024/3/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28812977
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肝臓は糖の吸収と産生とを担う臓器であり,糖代謝の司令塔としてエネルギーバランスの恒常性維持に中心的役割を演じている.非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は,単純性脂肪肝から非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に至るまで広い疾患スペクトラムを有し,糖尿病,肥満,脂質異常症などの代謝異常の肝臓表現型である.肝病理のなかでも肝線維化は血糖悪化と密接に関連しており1,2),肝硬変,肝細胞癌,死亡率のNAFLD予後の強い規定因子である.そのため,NAFLDの治療薬は血糖を降下させ,肝線維化の進行を抑制する薬剤が求められている.
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