特集 医療制度とその盲点(Ⅱ)
アフターケア
津田 信夫
1
1厚生省公衆衞生局結核予防課
pp.66-71
発行日 1955年4月15日
Published Date 1955/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201554
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序
医療制度とその盲点と称する特集号の一部として,アフターケアの問題をとりあげて呉れとの事である。恐らくここに云う医療制度は,生活し,家族を養い,社会を構成する人間に対する広い意味の医療,即ち単に炎症をとめ,切除してのけ,疾病を生物から追い出してしまう狭義の医術でなく,社会生活に再び健康にして帰してやる医療についての制度を意味するのであろう。
従つて,アフターケアが,このような広義の医療制度の範囲の中で,又はその関連部分として問題となるためには,それが必要である色々な条件がなければならない。
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