特集 咳、痰のみかた
座談会
日常の臨床現場での咳嗽患者の診察
-それぞれの診療環境から
仁多 寅彦
1
,
岸 雅人
2
,
小松﨑 恵子
3
,
立石 知也
4
Torahiko JINTA
1
,
Masato KISHI
2
,
Keiko KOMATSUZAKI
3
,
Tomoya TATEISHI
4
1聖路加国際病院呼吸器内科
2きし内科クリニック
3横浜市立みなと赤十字病院アレルギー科
4東京医科歯科大学呼吸器内科
pp.1207-1215
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1207
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
仁多 今回の「内科」の特集は,咳と痰です.臨床の第一線で咳嗽患者さんを診察している呼吸器内科専門医に集まっていただきました.
「咳嗽」にはさまざまな分け方があると思いますが,日本呼吸器学会から出ている「咳嗽に関するガイドライン」では,咳嗽をその持続期間で「急性咳嗽」,「遷延性咳嗽」,「慢性咳嗽」に分類して考えると持続期間によって感染性の咳嗽が多いのか非感染性の咳嗽が多いのかが変わってくることが示されています(「咳嗽の発生機序と分類」図2参照).
© Nankodo Co., Ltd., 2018