特集 呼吸器救急診療ブラッシュアップ—自信をもって対応できる
Ⅱ.呼吸器徴候からみた救急診療
咳嗽
金子 正博
1
1神戸市立医療センター西市民病院呼吸器内科
pp.21-32
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200104
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Point
・咳嗽は,頻度が高く,鑑別が多岐にわたり,重症度の幅が広い,油断すべからざる症候である.
・急性咳嗽の多くは感染症によるが,持続期間が長くなるほど感染症以外の原因が多くなる.
・突然発症/急速に増悪する咳嗽,喉の痛み/胸痛/呼吸困難を伴う咳嗽では,緊急を要する疾患の可能性を考える.
・遷延性/慢性咳嗽,喫煙者,聴診で異常所見を認める場合は,必ず胸部X線写真で評価する.
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