特集 すぐそこにある心血管エマージェンシー
急性心血管疾患:知識が救命につながる
急性心不全に対する早期診断と初療
和田 浩
1
Hiroshi WADA
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科
キーワード:
クリニカルシナリオ(CS)
,
収縮能の保持された心不全(HFpEF)
,
NT-pro BNP
,
stage A
Keyword:
クリニカルシナリオ(CS)
,
収縮能の保持された心不全(HFpEF)
,
NT-pro BNP
,
stage A
pp.1291-1295
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1291
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Summary
▪急性心不全(AHF)は近年急性非代償性心不全(ADHF)とも呼ばれ,急性心筋梗塞と並び頻度の高い循環器心血管病救急疾患である.
▪その適切な早期診断と初療は,その後の患者の予後を左右する.
▪本稿ではまずクリニカルシナリオ(CS)に基づく急性心不全の管理アルゴリズムについて概説する.
▪また収縮能の低下している心不全(HFrEF),および収縮能の保たれている心不全(HFpEF)についても解説する.
▪さらに一般内科医が遭遇しやすい急性心不全,およびその注意点についても概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2017